月々のスマートフォン料金を抑える方法として一般的になりつつある格安SIM。
「最近よく聞く格安SIMのことを全然知らないけど、今更聞けない」、「格安SIMにはどんなメリットがあるのか教えて欲しい」という方も多いのではないでしょうか。
この記事では格安SIMとは何か、そして格安SIMにはどのようなメリットがあるのかをご紹介します。
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格安SIMとは何か
格安SIMとは、MVNOと呼ばれる自社の無線通信インフラを持たず、他社のインフラを借りて音声データ通信を提供する低価格なSIMカードのことです。
通信事業者の回線を借りてサービスを提供するため、通常の大手キャリアと比べて料金が安く、利用者にとって経済的な手段となっています。
格安SIMには大きく2パターンあります。
- 大手通信キャリアのサブブランドとしての格安SIM
- MVNOが提供している格安SIM
例えば、前者であれば、auが提供しているpovoやドコモが提供しているahamo
などがあります。
後者にはmineoやnuroモバイルがあります。
格安SIMの普及の背景
こちらは価格.comにより行われた【格安SIM・大手携帯キャリア】満足度ランキング・利用実態についての調査です。
2019年では20%しかなかった格安SIMユーザーの割合が、2020年には31.9%まで上昇しています。
この動きの背景には総務省による働きかけが影響しています。
通信市場は大手企業による寡占状態が続いており、公正な競争環境が確保されていませんでした。
また、契約期間を満了せずに通信キャリアを解約すると違約金が発生する仕組みがあり、気軽にキャリア変更ができませんでした。
総務省の働きかけでこれらの問題を解決し、消費者の高額な通信費を節約したいというニーズにフィットした結果、より多くの人々が格安SIMに乗り換える現状につながっています。
月額料金が大手通信キャリアよりも安い
格安SIMは、通常の大手キャリアと比べて月額料金が安価です。
同じ通信回線を使用しているにも関わらず、格安SIMでは余計な費用をカットしているため、通信費を大幅に削減できます。
毎月スマホ代金に10,000円かけている人が、3,000円までコストカットした例も。
大手キャリアと格安SIMの料金を比較する例をご紹介します。
今回はデータ通信量無制限(ahamoは100GB)の料金を比較してみましょう。
大手通信キャリアはデータ通信量無制限の場合7000円かかりますが、Rakutenでは3278円、ahamoでは4,950円で利用できます。
格安SIMでも大容量データ通信ができることを知らなかった方も多いのではないでしょうか。
キャリア(プラン名) | 容量 | 税込料金 |
au(使い放題MAX 5G/4G) | 無制限 | 7,238円 |
ソフトバンク(メリハリ無制限) | 無制限 | 7,238円 |
ドコモ(5Gギガホ プレミア) | 無制限 | 7,315円 |
Rakuten(最強プラン) | 無制限 | 3,278円 |
ahamo(大盛り 100GB) | 100GB | 4,950円 |
プランの柔軟性とカスタマイズの可能性
さまざまなプランが提供されており、利用者は自分のニーズに合ったプランを選ぶことができます。
通話やデータ通信の量、利用期間などを柔軟に選択できるため、無駄な費用を削減しながら必要なサービスを受けることができます。
格安SIMのエキサイトモバイルではデータ通信量にあわせて細かいプランが提供されています。
- 低速通信のみ
- 3GBまで
- 7GBまで
- 12GBまで
- 17GBまで
- 20GBまで
- 25GBまで
- その他
自分が普段使用するデータ通信量にあわせてプランを決めることができるので、常にコストパフォーマンスを保つことができます。
高速LTE通信や5G通信の提供
格安SIMでも高速LTE通信や最新の5G通信を利用することができます。
通信事業者との契約に基づいて提供されるため、快適なネットワーク体験を得ることができます。
格安SIM | 5Gの対応について |
楽天モバイル | 対応(5G対応プランの「Rakuten UN-LIMIT VI」があり) |
ワイモバイル | 対応(「シンプルS/M/L」のすべてのプランで5G対応) |
NUROモバイル | 対応(「データ通信+SMS」では利用不可) |
UQモバイル | 対応(「くりこしプラン +5G S/M/Lプラン」で利用可能) |
BIGLOBEモバイル | 5G対応なし |
エキサイトモバイル | 5G対応なし |
J:COM MOBILE | 対応(1GB・5GB・10GB・20GBのプランで利用可能) |
イオンモバイル | 5G対応なし |
mineo | 対応(月額220円(税込)のプラス料金を支払うことで利用が可能) |
解約手続きの簡単さと柔軟性
格安SIMでは、解約手続きが比較的簡単で柔軟です。
長期的な契約や違約金の心配が少なく、利用者は自由にプランやキャリアを変更することができます。
他社キャリアから乗り換える際に番号を継続利用できる
格安SIMでもナンバーポータビリティ(番号持ち運び)が利用できます。
大手キャリアから乗り換える際にも、現在の電話番号を引き続き使用することができるため、面倒な番号変更手続きを省くことができます。
オンラインでの手続きやサポートの充実
格安SIMは多くの場合、オンラインでの手続きやサポートが充実しています。
ウェブサイトや専用アプリを通じて、料金の支払いやプランの変更などを簡単に行うことができます。
国際ローミングのサポート

一部の格安SIMでは、国際ローミングのサポートが提供されています。
旅行や出張などで頻繁に移動する場合でも、通信サービスを継続して利用することができます。
楽天モバイルでは海外渡航前にスマホの設定をすれば、海外でも2GBまで無料で利用することができます。
2023年1月27日現在で69の国と地域で利用できます。
アイスランド、アイルランド、アメリカ(ハワイ)、アメリカ本土、アラブ首長国連邦、アンドラ、イギリス、イタリア、インド、インドネシア、エストニア、オーストラリア、オーストリア、オランダ、カタール、カナダ、カンボジア、韓国、キプロス、ギリシャ、グアドループ、グアム、クウェート、クロアチア、サイパン、ジブラルタル、シンガポール、スイス、スウェーデン、スペイン、スロバキア、スロベニア、タイ、台湾、チェコ共和国、中国、デンマーク、ドイツ、トルコ、ニュージーランド、ノルウェー、ハンガリー、フィリピン、フィンランド、ブラジル、フランス、フランス領ギアナ、ブルガリア、ベトナム、ペルー、ベルギー、ポーランド、ポルトガル、香港、マカオ、マルタ、マルティニーク、マレーシア、南アフリカ、ミャンマー、メキシコ、モロッコ、ラトビア、リトアニア、リヒテンシュタイン、ルーマニア、ルクセンブルク、レユニオン、ロシア
ファミリーシェアプランの利用可能性

一部の格安SIMでは、ファミリーシェアプランが提供されています。
複数のSIMカードを一つのプランで管理することができるため、家族やグループでの利用に適しています。
例えば格安SIMのエキサイトモバイルは最大5枚のSIMでデータを分け合うことができます。
大容量プランで契約し、みんなで使うとお得に利用することができます。
格安SIMについてよくある疑問と注意点
「格安SIMについて注意点を知りたい」という方もいると思います。
ここではよく聞かれる疑問と注意点について解説します。
データ通信容量制限や速度制限についての注意点
基本的にデータ通信容量制限や速度制限が設けられています。
特にデータ通信の使用量が多い場合や、混雑時などに制限がかかることがあります。
契約前に利用条件や制限について確認し、自身の利用ニーズに合ったプランを選ぶことが重要です。
格安SIMと大手キャリアの違いについて
一部の大手キャリアは自社で通信回線を所有しているため、通信品質が高いとされています。
一方、格安SIMは大手キャリアの回線を借りてサービスを提供しているため、通信品質が大手キャリアと比べて若干劣ることがあります。
とはいえ、基本的な利用をする分には十分な品質を提供しており、コストパフォーマンスの面では優れています。
まとめ
格安SIMのメリットは多岐に渡ります。
安価な月額料金、プランの柔軟性、高速データ通信の提供、自由度と利便性の向上、国内外での利用の便利さなどが挙げられます。
利用者は自身のニーズや予算に合わせて最適な格安SIMプランを選ぶことで、通信費を削減しながら充実した通信サービスを享受することができます。
ただし、利用制限や速度制限、通信品質の違いに注意しながら、自身に最適なプランを選ぶことを意識しましょう。
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